「真昼の月 仙台」野良犬の詩

生暖かな陽だまり

生暖かな陽だまり

少年のポケットに生暖かな糸くず
なんとなく微笑みに触れたような気がした秋の終わり

グランドには黄色い
葉がいっぱいあって
青年はスピード上げながら走り込む ある点でスローダウン
君が全力で走る試合は何時なのかな
川面にはカワセミが飛び白鷺立つ秋の終わり
もうすぐ白鷺さえ見えない雪が降るね

少女の耳元から流れる髪がすこし伸びたころ
いろいろあったことを何もなかったように笑えるようになった
少しだけ 少しだけ
思い出す必要もないんだよ 考えなくてもいいんだよ 十分さ
来年になれば君もすました顔でちいさな苦しみ乗り越える人となる

黒髪の人が割れてしまった鏡を哀しそうに見たけれど
きっとこれから良いことがあるから大丈夫
  1. 2009/11/28(土) 10:27:38|
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「扉開けば」

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ここから先は冬の海
扉は 凍りついてはいない

空は青く 広がりだけを見せる
空の温度まで想像するものは少ない

電線と重なる虹を見た
虹の大きさはいつも同じ
ちいさな虹も大きすぎる虹も僕は知らない
一定なのだろうか?
ちいさな虹は人のものではなく
ちいさな生き物のためにあるかもしれない

ここから先は冬の海
かすかな手が 揺れるように 扉を押す

人の心など見える必要もなく
ただ 感じようとはするけれど
それさえ 定かではない 風に飛ぶ蜘蛛の糸
  1. 2009/11/19(木) 22:44:31|
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風の温度

生暖かい風はどうしてか不安な気持ちなっていた

今日の夕方 その風の中を走った

不安ではない感覚があり これは安心なのだろうか?

冷たくない風は恐れもなく
生ぬるき風は人肌の風
どこか安心して暮れゆく蒼を目で追う

もう、生暖かな風に不安を持つことはないだろう
きっと やっとその感覚を正しい言葉にできた

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  1. 2009/11/14(土) 21:43:56|
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「10月16日 晴れ」


アイトカ シンジルとか
イキツクサキハ ナントナクな
そおゆうことより 時折陽の射すところで
とてもとても普通の事で笑い
ずっとずっと昔にあったことを今の言葉で話す

陰っていた砂利道に陽が射し 陽が射して・・
そんなところに いつもあるシアワセがあって・・
その中に不明確なアイトカ シンジルがあるんだよ
結局 川の音に消されるけれどね

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  1. 2009/10/16(金) 22:42:35|
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「隻眼」



心とも呼ばない 身体とも言えない 魂とも思えない
もっと深いところ たぶん身体の真ん中にある小さな黒い玉
そこが痛くそこが嘆きそこにある僕の悪いところ
そこからしか湧きあがらない笑いと邁進 僕のいいところ
黒い玉は1センチ程度の固い土の塊のようなもの
ひび割れもある 雨に潤うこともある

愛はいつも見返りがあり 愛情に見返りは少ない
どうしてなのか?僕は情けに見返りの影が見えない
もしも情けに見返りがあるとしたら餓えた猫に餌をあげた満足感だけ
愛という一言は他をおろそかにし見えなくなる まるで隻眼のように

失くした瞳が身体の中に転がり 言い表せぬ黒い玉になる
見える瞳 身体の中にある瞳 それらで見ることが知ることで感じることなのかな・・
ほんとうとかうそとかで何を区分けする必要があるのだろう?何もかもが在るものなのに
  1. 2009/09/17(木) 20:56:59|
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